弊社の前身は、民国70年代(1981-1990年)に存在した明将実業です。当時の主な業務は、溶接キャスターの生産とOEM(Original Design Manufacturer)でしたが、創設者・謝樹欅による製品改造および技術的飛躍の実現後に、一体成型のキャスターが主力製品となり、民国80年(1991年)には、「HO」キャスターを扱う自社ブランドの立ち上げとともに、弊社が設立されました。その後弊社は、工業用の高品質キャスターを専門に製造し、OBM(Own Branding & Manufacturing)メーカーとしての地位を確立しました。OBMにはOEMとODM(Original Design Manufacturer)能力をそなえていなければなりません。和輪はキャスターの製造において40 年以上の豊富な経験を持っているメーカーです。弊社はまず3×2インチのアメリカキャスターにより市場での基礎と地位を固め、1995年にアルミニウム合金に耐加水分解性のPU材質を組合せる方法を開発し、高性能のキャスターを生産、伝統的な鋳鉄に加水分解しやすいPUを組合わせたキャスターにとって代わりました。歳月の積み重ねとともに技術を磨き、新製品の開発が弊社の将来性と一流製品メーカーとしての地位を次第に押し上げ、これを基に日本のハイエンド市場にも参入しました。2003年からは折り畳み式台車の製造を開始し、高級繊維強化プラスチック板にパネル補強柱と高級ゴム弾性車輪を組合せ、新たな製品ラインを開拓したことで、キャスター既製品を製造するだけではなく、新たな既製品市場に踏み込むことができました。製品ラインを多様化し、市場ニーズに応えるため、2010年にステンレスフォーク製品の開発を開始し、一体成型の製造方式を採用して細かな表面処理を施し、より高いレベルへの道を切り開きました。

市場の動向および製品品質に対する要求に鑑み、現総経理の謝炘宏が2017年に射出成形機を導入し、射出部門を新たに創設しました。その結果、それまで大量に外注していたプラスチック製品の自社工場内での加工・製造が可能となったことにより、プラスチック車輪の品質が向上し、より良い製品をお客様の元に届けることができるようになりました。弊社は、パンチプレス機および金具設計の企業として設立された後、ゴム加工、フェノール樹脂成型を段階的に導入し、さらに近年では射出部門を創設しましたが、その成果として、最重要の生産ラインがすべて工場内で管理されており、またそれによって、プロセスおよび品質のいっそう適切な把握が可能となっています。

2018年、現総経理の謝炘宏は、日本のスギヤス社と相互提携を結び、その代理店としての許可を取得するとともに、日本製のハンドリフトを導入しました。それによって、いっそう広大な物流市場を開拓するに至り、自社キャスター工場の顧客である設備メーカーと合わせて、これまで以上に多角的な経営体制が確立されました,現在までのところ、パレットトラックの売上高も年々伸びている。

近年では、海外市場を今まで以上に積極的に開拓し、ニュージーランド、オーストラリアおよび米国などの市場で受注を獲得しました。すなわち、これまで注力してきた台湾市場に加え、いっそう広大な海外市場への参入にも、弊社は徐々に取り組み始めています。

過去40年来、誠意を持ち続け、自社ブランド、品質重視、顧客対応と自身のモットーにこだわり、優良で日々進化する技術の理解に努め、独自性のある製品開発を行うとともに、品質検査、修正、改善を継続し、MIT(Made in Taiwan)の不屈の精神を体現してきたのです。

理念


あれこれと迷う心が、弊社に更なる活力を与え、市場におけるゆるぎない地位を確立させました。ここでいう「迷い」は、研究開発と生産における気配りであり、これにより販売代理店は自身を持って当社の製品を販売すことができ、ユーザに安心を与えてきました。創意工夫により自身の視野を広げるとともに、お客様にご購入、ご満足いただくことが、会社の基本理念となりました。この基本理念を実践して、高い自己要求水準と生産ライン管理を採用しています。

工場の従業員はいずでも台湾人技術者で、定期的に訓練や研修を受け、全員が共通して安定性と問題処理能力を備えることを実現しています。弊社の生産する製品および部材は、自社工場での一貫生産が90%を占めており、残りの10%の部材についても、専門業者の確かな技術力を信頼して、請負業者に生産を外注しています。請負業者は、全て弊社の厳格な選定を経て複数のテストと評価を行っており、品質と安定性はいずれも高水準を達成しています。これを基に最も優れた製品ラインを造り、MIT(Made in Taiwan)の品質を実現しています。

運営


弊社が40年もの間キャスター市場で確固たる地位を守ってこられたのは、自身の品質に対するこだわりの他に、強力な販売代理店ネットワークを持っているためです。草創期から今日の大規模ま体制に至るまで共に協力し、またユーザーとメーカーを直接つなぐ橋渡し的役割を果たしてくれています。また、メーカーと販売代理店の信頼関係は弊社の一貫した生産・販売分離制度に依っています。販売代理店のお客様は永遠に販売代理店のお客様であり、弊社はお客様との間に直接販売の対等な関係を結ばないので、この数年来、国内において1人の営業担当者も育成していません。何故なら、優秀な販売代理店チームが早々にこの層を担ってくれているからです。

将来も工業設備のハイエンド市場を主軸としていきます。それは、販売の際、品質こそが一番の保証であるからです。そして、台湾国内市場から東南アジアと欧州市場へと開拓を進めていきます。他方、日常生活用のキャスター市場にも手を広げ、上から下へゆっくりと新たな製品ラインを展開し、ハイエンドキャスター市場の軌跡をトレースし、産業チェーンを確固たるものにしていきます。

1981

  • キャスターの取扱いを開始

1988

  • キャスター生産開始、3x2インチのアメリカンキャスターの製造を開始

1991

  • 和輪工業有限公司を設立

1995

  • 3インチアルミニウムホイルPUキャスターを研究開発

1997

  • フェノール樹脂繊維キャスターを研究開発

1998

  • プラスチックホイルとアルミニウムホイル弾性ゴムキャスターを研究開発

1999

  • 弾性ゴム配合を研究開発し、ゴム車輪を独立生産するため設備投資

2000

  • 日系企業とリフトテーブル専用車輪シリーズを共同開発

2002

  • ISO制度を導入

2003

  • 折り畳み式繊維強化プラスチック台車を開発

2004

  • 欧州とベラルーシに市場展開

2010

  • 4、5および6インチのステンレスキャスターシリーズを開発

2015

  • 軽量型ステンレスキャスターシリーズを開発

2016

  • 8インチ特殊アルミニウムホイルのゴム車輪を開発 ハンドリフト(アルミニウムホイルPU)前後パイプ差し込み式車輪

2017

  • 射出成形機を導入、かつ射出部門を創設

2018

  • 8インチステンレスキャスター、ステンレスドーリーを開発

2018

  • スギヤス社から海外代理権を取得、かつ日本製ハンドリフトを導入,そして年々成長している

2019

  • 海外市場を積極的に開拓

2020

  • 米国企業からODMを受注

ビジョン


40年の歳月を経て、自己ブランド向上とユニークな製品の開発のため、多くの海外貿易とOEMの機会を失いましたが、失うものがあれば得るものもある中で、たゆまぬ努力を現在まで続け、ブランドイメージを確立することができました。

今後もこの特長と強みを守り続け、市場特性と自身の志向が一致した製品を適切な市場に展開し、一貫してODMモデルを守るとともに、独自の技術を表現していきます。また、お客様のために商品開発能力を発揮し続け、お客様が求めるブランド価値を創造、品質と生産・販売分離制度を堅持して、次なる斬新な道のりと目標に向かって邁進します。
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